タレントのマツコ・デラックスさんがN国代表の立花孝志さんよって集団訴訟を起こされようとしています。
正確には2019年12月末までに、マツコさん本人からN国党支持者へ謝罪がなければ決行されるということです。
この対立については紆余曲折あるので、解説し思ったことを書いていきます。
マツコ・デラックス VS N国・立花孝志に至った経緯
マツコ・デラックスといえば日本人ならお馴染みのテレビタレント。
そして立花孝志とはNHKから国民を守る党の代表であり前国会議員YouTuber。
そんな立花孝志さんはマツコ・デラックスさんを訴えようとしているようです。
ことの発端はマツコさんが『5時に夢中』というテレビ番組にてN国党に対し、
「今のままじゃ、ただ気持ち悪い人たち」
「ふざけて票を入れている人も相当数いる」
と発言したことです。
ブログやツイッターならいざ知らず、テレビという公共の電波を使って印象操作する発言をしたことに異を唱えたんですよね。
立花さんは有権者を馬鹿にしていると判断し、マツコ・デラックスさん本人と『5時に夢中』の放送局である東京MXに抗議活動を開始。
立花さんは東京MX前に直接出向き本館前での抗議活動を展開。
立花さんの抗議活動目当てにN国党支持者たちが大勢集まり周囲は騒然としました。
その抗議活動は毎週の『5時に夢中』生放送放送日に行われていましたが、謝罪が行われないために何度も続きます。
しかしマツコさんが怯えているという内部情報を得た立花さんは「弱者へのいじめになってしまうから」と一時抗議活動は取り止め。
別の方法での抗議活動を始めることになりました。
それは原告一万人による集団訴訟。
マツコ・デラックスVS一万人のN国支持者です。
いろいろあり一度は音沙汰無くなったものの、2019年11月11日に投稿した動画で集団訴訟計画は進行中だということが明かされました。
2019年12月末までに謝罪がなければ集団訴訟を決行するとのこと。
大人気テレビタレントが政治家と大勢の原告により訴えを起こされるとなるとかなりの大事となりそうです……。
マツコは例の発言について謝罪する?
さてさて、問題の肝となるのはマツコさんが立花さん及びN国党支持者たちに謝罪するのかということ。
大手メディアはことを大きくしないため、これまでテレビなどでは一切取り上げてきませんでした。
しかしもしマツコさん及び東京MXが謝罪するという形になったとしたら、さすがにテレビでも取り上げるんじゃないかと個人的に思っています。
でもそもそも謝罪しないのではとも思っています。
今回の集団訴訟の件をスルーすれば立花さんは本当に訴訟を起こすでしょうけど、そうすればあくまで一方的に訴訟を起こされる被害者(?)として居続けられるんです。
ここで能動的に謝罪をしてしまったのなら勝手に訴えられる人ではなく、自分の間違いを認めた加害者となり問題の渦中に入り込んでしまうからです。
外側から何の責任もなしに言いたいことを言ってきたマツコさんの芸風がここで糾弾され謝罪してしまったのなら、これからの芸能生活のやり方にも響きます。
もはやマツコさんのやり方が通用しなくなっていく世の中になっていくのかもしれません。
しかしマツコさんはもう何億も荒稼ぎしたと思うので、ここらへんでしれっと引退してしまう可能性もあるのかなとも思います。
しかし謝罪があってもなくても話題になるのだから、どちらにしてもN国の名は広まり立花さんの勝ちとなるんでしょうね。
マツコはもう強者であり弱者の敵となりつつある?
マツコ・デラックスというタレントがテレビに出始めた頃は、私もそのビジュアルや発言の面白さ、そしてなにより『デラックス』という名前の響きが大いに話題になりました。
女装したオカマという立ち位置であり、LGBTとして暗に弱者側の立場でこれまで活躍されてきたと思います。
しかし立花さんいわく、マツコさんはCM出演だけでも数億円稼ぎ出していると算出しています。
マツコさんはこれまでテレビでは「こんなオカマの言うことなんか……」と自分を卑下した発言をしてきており、それが弱者としての免罪符になっていたんですよね。
これまでは弱者側にいた(と感じる)マツコさんが『弱者が言いたいことをズバッと言ってくれる』という触れ込みで発言をしてきました。
でも年収から言ってもマツコさんはもういわゆる社会的強者であり、どんなに口で弱者と言っていても多くの人の目には欺瞞と捉えられてしまうことでしょう。
そしてなにより、マツコさんはテレビ側の主張を代弁する係として捉えられてしまっているんです。
強者に忖度していると思われたのなら今の時代は受け入れられないんですよね。
信用の時代にテレビタレントは不利かも
これからは個人の時代になる(なった)と言われています。
そのため大きなメディアにに媚を売り忖度している人は不利になるでしょう。
だってお金のためにテレビで嘘をついている人をあなたは信用できますか?
胡散臭いですよね。
マツコさんが言うと『宣伝だとわかっているけど信頼される』という特殊な人物でしたが、テレビに多額のお金を貰っているという生々しい事実が世間に広まるとその信頼も薄れます。
逆に『呆れるほど正直な人』と言われている立花孝志という人間は信用を集めることになります。
『これからの時代に信用を失っていく人』と『これからの時代に信用を得ていく人』との対決とも言える展開に見えます。
テレビタレントというものは仕方なく嘘をつかなければならない職業なため、そのままだとどんどん信用を失い、信用の時代を生き残れなくなってしまうかもしれません。
立花孝志は止まらない!NHKがぶっ壊れるまで
私は数年間YouTubeにて立花孝志という人間をウォッチャーしてきたわけですが、彼は一度動き出したら止まらない人間だと思います。
なのでマツコさんによる直接的な謝罪がなければ本当に集団訴訟は起こすかと。
一人一万円の元金が必要なため原告が一万人も集まるかどうかは不明ですが、そもそも一万人集まらなくても彼なら行動に移すはずです。
まさに行動力の化身ってやつなんですよ、立花さんは(笑)
そもそも立花孝志という人間は高卒でNHKに入社し、そこからNHKの裏金を一気に引き受けるところまで上り詰めた才能人です。
行動力だけでなく頭も良いから何でもできてしまうんですよね。
N国党・立花さんのやり方は賛否がありますが、多方面の識者からは「とても上手いやり方だ」と称賛されることも多いんです。
彼を支持や面白いと感じている人は『メンタリストdaigo』『ホリエモン』『ダルビッシュ有』などなど枚挙にいとまがないんですよ。
政治手法としては元大阪市長・橋下徹さんの『敵味方を分け火を付けるやり方』、トランプ大統領の『過激なことを言い合う政治プロレスショー的やり方』などなど、立花さんはこれまであった政治的手法をよく理解し、実践しているんだと思います。
マツコさんを訴えるということで話題を集めていますが、彼本来の目的はNHKをぶっ壊す(NHKのスクランブル放送化)こと。
そして立花さんはNHKのスクランブル放送を実現化したら引退することを明言しています。
現在はもう参議院議員は選挙出馬のため辞職しましたが、これからもNHKを改革すべく国会議員になることもあるでしょう。
しかし国会議員になった初っ端から「すぐにでも辞めたい」と言っていたくらいなので、NHKの改革が済んだらすぐにでも辞めるんだと思います。
そこに未練がないどころかやるのが嫌なんですよね(笑)
暴れまわっている立花さんですがNHKさえぶっ壊せればひとまず大人しくなると思うので、早いところNHKには降参してもらった方が良いような感じがします(笑)
ちなみに立花は止まらないということがよく分かる以下のような動画が作成されているので御覧ください(笑)
立花さんは話題性に事欠かない人なので、これからもウォッチャーしていきたいと思います。
まとめ
マツコ・デラックスが立花孝志に訴訟を起こされる件+αについて書いてみました。
果たしてマツコさんは訴えられてしまうんでしょうか?
このまま謝罪がなければ、2020年へのカウントダウンはマツコ・デラックス集団訴訟へのカウントダウンと同義とされてしまうのかもしれませんね。
そして訴訟が起こされたあとの展開も気になるものです。
マツコさんには悪いですけどね……。