こんにちは、ユウスケです。
京都アニメーション放火事件があってからというものの、殺人現場という嫌なイメージで認知されてしまった京アニ。
でも本当は京アニはそんな凄惨な出来事とは縁深い場所だったんですよね。
作るアニメは平和的なものばかりだし、社内環境もアニメーション会社としてはホワイトなものだったし。
だからこそ、京アニというアニメ制作会社は多くのアニメオタクに支持されてきました。
かくいう私も京アニのアニメにはお世話になっており、好きな作品は多いのです。
この記事では私と京アニ作品との思い出を書いていこうと思います。
【名作】私の青春を支えた京アニ作品の数々の思い出
涼宮ハルヒの憂鬱(一期)
私が初めて京アニ作品に触れたのがこの『涼宮ハルヒの憂鬱』の第一期でした。
ネット等の情報網がそのときは私になかったので、『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品を知ったのは友達経由でした。
それも初めに見たのは漫画家ツガノガク作の漫画版。
それでも満足していたわけですが、漫画を見たのならアニメも観たくなるというのが人間の心情というもの。
ちなみに『涼宮ハルヒの憂鬱』の原作が漫画ではなくライトノベルだと知ったのは、アニメ版を観終わったあとくらいでした(情弱でしたね……)。
オタク系のアニメというものはそれ以前にはあまり観たことがなく、ほぼ初めてであったのですが、最初に観たのが京アニの『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品で本当に良かったと思います。
物語としては、主人公・キョンが天真爛漫を絵に書いたような少女・涼宮ハルヒに出会ったことから始まるドタバタSFラブコメディです。
ハルヒの持つ『願いを無意識に何でも叶えてしまう』という神がかった能力をどうにかすべく、宇宙人(長門有希)・未来人(朝比奈みくる)・超能力者(古泉一樹)が彼女の周囲にはいました。
そんな彼らを、ハルヒは無意識ながらもSOS団という自分の部活に引き入れ活動を開始するのでした。
『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品は、オタクが考える最高の青春活劇なんじゃないかと思います。
古い友人も成人後に「こんな学生時代だったらなぁ……」と漏らしていたりしましたね(笑)
今の青春スタンダードが何かはわかりませんが、その当時のオタク学生が憧れる青春とは涼宮ハルヒの憂鬱のような学生生活だったんだと思います。
そういえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメをよく知る前に『朝比奈ミクルの冒険 Episode:00』というのをたまたま観たことがありました。
それは実は『涼宮ハルヒの憂鬱』の第一話のエピソードだったわけですが、当時はよくわからず変なアニメを観たなぁという感想でしたね(笑)
『涼宮ハルヒの憂鬱』の第一期は話数をシャッフルして放映するという画期的なやり方だったので賛否はありました。
だから原作を知らずに観た人はなんじゃこりゃ状態だったでしょうねw
『涼宮ハルヒの憂鬱』という原作ライトノベルは人気でしたが、京アニがアニメ化しなければあそこまでのムーブメントにはなっていなかったのではないかと思います。
涼宮ハルヒの憂鬱(二期)
『涼宮ハルヒの憂鬱』の第一期が終わってから数年後、待ちに待った第二期が放映決定。
当時はめちゃくちゃテンション上がって放映日まで待ちきれなかったことを覚えています。
放映時間は深夜帯だったために夜更かしするはめになるわけですが、当時若かった私は余裕で起きてられましたね(次の日は遅刻)。
第二期には話題性抜群だったエンドレスエイト編がありました。
お笑い芸人の粗品さんも最近話題にしてたりしましたが、エンドレスエイト編とはほぼ同じ内容の話を毎週のように放映した回のことです。
エンドレスエイトの内容はいわゆるループものであり、同じ時間(8月17日~8月31日の2週間)が何回も繰り返されていて、それに気づいた主人公たちが解決に乗り出すという話。
ループ回数自体は15532回行われ(原作ラノベでは15498回)、全8話構成で同じ内容が放映され続けました。
私は当初、エンドレスエイトは1話目はループ前の1回目であり、2話目でループ終了を描くものだと思ったんですよね。
しかしエンドレスエイトは2話で終わらなかった……。
今度こそは今度こそは毎週と願えど、一向に終わる気配なし。
まさにエンドレスエイトでした……。
当時高校生だったのですが、オタ話できる友達との話題になりましたね。
数回繰り返すうちに、エンドレスエイトだから8回目くらいに終わるのかと予想してたらほんとに8回目でやっと終わりました。
アニメ版の第2話のループ回数が15498回目(原作版でのループ終了回目)だったために、やっぱエンドレスエイトは2話で終わるんだと思ったんですけどね。
原作よりも多くループすることになってキョンも長門も苦労したことでしょう(笑)
第二期が終わってしまってからは喪失感に襲われることがありましたが、原作のストックはたくさんあるので気長に待つことができました。
涼宮ハルヒの消失(映画)
テレビアニメシリーズのファンなら心待ちにしていた映画『涼宮ハルヒの消失』。
『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズで特に大事な意味を持つエピソードが遂に劇場アニメ化するとあり、当時のオタクはかなりボルテージが上がったと思います。
ある日突然、涼宮ハルヒという少女の存在が消失してしまったという話です。
最初は右往左往し、絶望に瀕してた主人公・キョンでしたが、物語の最重要人物である長門有希が存在することに希望を見出します。
しかしその世界の長門は宇宙人ではなく、普通の文学少女として存在していることがわかり……という内容。
物語自体もシリーズ史上最高傑作だと言われる作品です。
だからこそ安易にテレビアニメ化はせず、テレビアニメ化から数年をかけて大事に大事に劇場版アニメとして制作してくれたんだと思います。
原作ライトノベルをだいぶ前に(徹夜でw)読んでいたために、内容は知っていたにもかかわらず映画を観たときは初見以上の感動を得ることができました。
それもこれも、京都アニメーションという業界屈指のアニメ制作会社制作だったからこそなんでしょうね。
不謹慎ですが『消失』という単語を変換するときに『焼失』と出てくることで事件を思い出してしまい悲しいです。
作品を作ってくれたアニメーターの方々も、作品のデータもなくなってしまったということが残念でなりません(作品データはサルベージできたそうですが全ての作品かどうかはわかりません)。
何より『涼宮ハルヒの消失』を手掛けた武本康弘監督が亡くなったという情報が開示されたことが悲しいです。
第三期が制作されるとしたら武本監督も深く関わってきたでしょうからね……。
CLANNAD(一期)
泣きゲーでお馴染みだった『CLANNAD』。
京アニだからとかは意識せずに、友達に「絶対泣けるから!」とおすすめされていたので気になっていました。
私の特性として『原作から見ておきたい』というものがあるために、PS2版『CLANNAD』を購入しプレイしておきました。
まず原作からしてストーリーが素晴らしく、大満足でした。
そしていよいよアニメ版を視聴。
第一期と第二期で全50話近くあるのですが、原作を知っている者としてもそのアニメの質の高さから全然観るのが苦じゃなかったです。
京アニの良いところは原作リスペクトがあるところです。
原作ノベルゲームにはイベントシーンなどでCGと呼ばれる一枚絵があるのですが、アニメ版でもその一枚絵のシーンをそのまま再現した場面が多くあるため、ファンも納得の出来となっていたんです。
同じKey作品でJ.C.STAFFにてアニメ化した『リトルバスターズ!』という作品は原作のCGシーンの再現がなく、個人的には残念でした……。
それほど京アニでのアニメ化というものは再現性が高いものだったのだと思い知りましたね。
原作の絵はクセが強く敬遠されてしまいがちなCLANNADですが、アニメ版だと原作のイメージは崩さず現代的にアレンジされているので慣れてしまえば気になりませんよ。
私がアニメ『CLANNAD』を視聴したのはテレビ放映終了後だったため、DVDをTSUTAYAから借りてきて観ました。
テレビ放映時もそうなのだと思いますが、『CLANNAD』のアニメはなぜか実際の画面サイズ16:9ではなく4:3になってるんですよね……。
市販のDVDだと16:9になっているらしいですが、テレビ放映版とレンタル版だけは4:3……。
なんか損した気分になりました(笑)
確かAmazonプライムとかでも観れますけど、そこでも4:3になってたはずです。
完全版を楽しみたいという人はDVD・Blu-rayを買った方がいいのかも。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜(二期)
『CLANNAD』に引き続いて第二期である『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』を観ました。
第一期である『CLANNAD』は二期に繋げるための前日譚といってもいい作品であり、本番は第二期の『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』なんですよね。
作画も『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』の方が凝っている感じがして惹き込まれます。
もともとの原作シナリオが良いということもありますが、作画や演出などがとても良くできており、やはり京アニはアニメを作る才能のある会社だなと心から思いました。
特に『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』という作品はクライマックスに近づくほど泣けるシーンが多く、毎話涙なしには観られないと思います。
主人公である岡崎朋也の就職や結婚、父との確執と和解、大切な人との別れ、娘への愛など、人生で大切なものを教えてくれるアニメとなっています。
『CLANNADは人生』とはよく言ったものですが、まさにその通りな物語でした。
元々ノベルゲームとしての特性を活かした物語構成(パラレルワールド概念)なため、全ての話を地続きで表現することには無理がありました。
だから原作を知っている人にとっては「ん?」と思うラストだったりしますが、一本道でアニメ化するならそれがベターなのだと割り切れましたね。
とりあえず人生を考えさせられる最高のアニメでした。
日常
一話目から観ていたわけではありませんが、たまたまテレビを付けたらやっていたので観始めたアニメ。
タイトルは『日常』ですが、内容は『非日常』ですw
人間そっくりなロボットがいたり、猫が喋ったり、いろいろ爆発したり……。
シュールなギャグアニメなので、正直合う合わないがあるアニメだと思います。
しかしそこは京アニクオリティ。
内容はどうであれ、作画がゆるい感じで素晴らしいので観ていて飽きないんですよ。
やっぱゆるふわアニメなら京アニは外せないと思いましたね。
けいおん!(一期)
アニオタの中でバンドブームを巻き起こしたアニメ『けいおん!』。
これもたまたまテレビをつけたらやっていたのを観てハマったアニメです。
ゆるふわアニメだったのですが、作画もBGMも良く思わず毎週観ることになりました。
内容はただただ軽音部の女子高生の活動をコメディタッチで描くというものです。
体育会系よろしくバリバリバンド活動する系アニメではなく、だらだらと部室でティータイムしながらのたまにバンド活動するようなアニメ。
しかし劇中音楽のクオリティは高く、それを弾きたいがためにギターを買ったなんて人も多かったのではないかと思います。
昔からギターには興味があった私で、ギターを買おうと思った時期が『けいおん!』の第一期放映時と被ってしまったがために親しい人たちには「『けいおん!』の影響だろwww」とか思われていたんでしょうね(笑)
そう指摘されたときは「違ぇし!」と否定していたものですが、潜在意識的にはしっかりと影響されていたのだと思います(笑)
最終回は文化祭でのライブ演奏をするという話だったのですが、最終回らしい演出も相まってゆるふわアニメらしからぬ感動を感じました(笑)
そして楽しかったアニメが今日で終わりかぁ……と思いなんだか喪失感を感じました。
だから二期の制作が決まったときはテンション上がりましたね。
けいおん!!(二期)
『けいおん!』の第一期が社会的大ブームとなったために、第二期である『けいおん!!』は比較的早くアニメ化されました。
第一期はコメディアニメな作風が強かったですが、第二期はそこに青春がプラスされたって感じです。
第一期の本編は確か全12話くらいだったと思いますが、第一期の人気を受けて第二期は大増量で二倍の全24話くらい放映されました。
第一期が高校一年と二年を扱って本編全12話であったのに対し、第二期が高校三年のみで本編全24話なり高校最後の一年間が濃密に描かれました。
最後のライブをした回では青春の終わりが描かれており、なんとも哀愁感のある話でした。
絵に書いたようなゆるふわアニメでしたが、終盤の話では泣いた人も多いのでは?
『けいおん!』から始まったオタクのバンドブームは続き、多くの関連商品が生まれたりもしました。
このムーブメントに乗じて楽器業界は潤ったのではないでしょうか。
ちなみに原作では大学生編なるものが続編として描かれましたが、はてさてそれがいつか京アニでアニメ化することはあるんでしょうかね。
大学生編原作自体の評価は高くありませんが、京アニパワーで神アニメにしてくれること請け合いです。
復活を期待しています。
氷菓
『氷菓』は による原作小説をアニメ化したものです。
省エネを基本理念として持つ主人公・折木奉太郎と「私、気になります!」が口癖の好奇心旺盛な少女・千反田えるとの出会いから始まる物語です。
日常に潜む小さな謎に、千反田にせがまれた折木が嫌々挑んでいきます。
千反田の小さな謎への好奇心から始まった物語は、古典部の文集『氷菓』の謎解明へと動き出すのです。
BGMにはクラシック音楽が使われ、落ち着いた雰囲気で描かれる物語には惹き込まれるものがあります。
千反田の口癖「私、気になります!」は「私、木になります!」という言葉遊びで千反田が樹木のようになる描写として表されているところに京アニならではの遊び心が見て取れました。
ファンの間では千反田えるは『えるたそ』と呼ばれることがあり、ネットでは「えるたそ~」と書き込んでいる人を多く見かけますねw
まだ原作のストックがあまりないので望み薄ですが、いつまでもアニメ『氷菓』の第二期が制作されることを待っています。
まとめ
京アニ作品はクオリティの高いものがたくさんあるのでぜひとも観てみてください。
私の青春を支えた京アニ。
日本一レベルの作画クオリティを誇った京アニ。
会社の資本であるアニメーターの多くを失ってしまった京アニ。
時間はかかるかもしれませんが、京アニの復活をいつまでも待ち望んでいます。
以上、ユウスケがお送りしました。