こんにちは、ユウスケです。
小島秀夫監督の最新作デス・ストランディングが2019年11月8日に発売し、その日に手に入れプレイした感想を書いていきます。
メインストーリーをクリアしましたが、個人的にデス・ストランディング(以下デススト)はかなり楽しいゲームだと思いました。
クソゲーと評価する人もいますが、私にとっては神ゲーでしたwwwデススト楽しすぎw
さて、クリアはしましたがこの記事ではYouTubeに上がっているような公式PV以上のネタバレはありませんので、ネタバレが嫌な人でも参考にしていただけるかと思いますよ(ネタバレ記事は別に書きます)。
好き嫌いがはっきりと分かれるゲームなため、買うかどうか悩んでいる人は、まず自分に合うゲームなのかをしっかりと見極めるようにしましょう。
デス・ストランディングを初見プレイしてみた感想!良い部分と悪い部分を一覧
デス・ストランディングの良い部分
良いところは
- 映像が綺麗
- 基本序盤は歩くだけなのに苦にならない
- 序盤の終わり辺りから乗り物に乗れるようになって一気に楽しくなる
- 小ネタがたくさんあって楽しい
- カイラル通信が繋がったあとに現れる他プレイヤーの痕跡が興味深い
- アメリカを再建することを軸とした神ストーリー
- プライベートルームでは音楽を流せる
- 配達だけではなくBTやミュールやテロリストとの戦闘やステルスもある
- ホライゾンゼロドーンとのコラボが熱い!
ですかね、今のところ。
まずなんと言っても映像が綺麗です。
さすがはゲリラゲームズのデシマエンジンと言ったところでしょうか。
映像だけでなく、ゲームプレイが快適に動作するのはデシマエンジンのなすところです。
序盤は基本的に歩くだけなんですが、景色の良さと真新しさと操作性の良さから苦には感じませんでした。
そして序盤の終わりにはバイクに乗れるようになります。
バイクがあるだけでこんなに楽なのか……と文明の利器に感謝の念が湧きますね。
序盤の、低ステータス状態での歩き配達というのが結構大変だったために、一気に世界が開けた感を味わえます。
後々車にも乗れるようになるんですが、荷物を大量に積み込めるので配達依存症になりそうですw……ていうか、もうなっちゃったw
PS4のタッチパッドを押すと「おーい!」とサムが叫んだりNPCに挨拶したり、BBのご機嫌取りにコントローラーを上下に揺らすことであやしたり、プライベートルームでの写真撮影など、序盤でもたくさんの小ネタがあるのが嬉しかったです。
そして今作の肝となるカイラル通信が接続したあとの、ネットで繋がれた他プレイヤーが歩いた痕跡が残ったり落とし物が打ち上がるなど、間接的に助け合えるシステムは興味深かったです。
ある段階になると、他プレイヤーが作った橋が川に掛かってたり、国道がすでに復旧していたりすることがあります。
その前までは川を渡るときはロープを自分で繋いだり、梯子を掛けたりしなければならなかったので大変なんですよね。
国道が出来上がっているとバイクや車での移動がめっちゃ楽になります。
橋や国道があるだけでこんなにありがたいのかと感謝することになります。
それとただ配達するだけのゲームかと思われがちですが、BTやミュールなどちゃんと敵はおり、戦闘やステルスで攻略する楽しさもあります。
序盤では敵と倒すことはできますが、人は殺すのではなく気絶させるだけなので最初は殺傷能力のある武器は出てきません。平和的ですね。
攻撃方法は荷物でぶん殴ったり排泄物で撃退したりです(笑)……平和的かこれ?w
中盤以降になると、サムを殺しにかかってくるテロリストも現れるため、殺傷武器も追加されます。
殺すも殺さないもプレイヤー次第ですが……殺すといろいろ厄介です……。
戦闘も楽しかったりしますが、ゲームの本分は配達なのでのめり込みすぎて配達物を壊さないようにしましょう。
任務終わりにはプライベートルームで次の配送のための準備とかをするんですが、ミュージックプレイヤーがあるために、音楽を流しながらの作業ができます。
プライベートルームですることは大体決まっているので作業が面倒になったりもしますが、音楽を聴きながらだと楽しくできますね。
ゲームの休憩タイムとして音楽を聴いているだけってのもありかも。
そしてなんとデシマエンジンの提供元であるゲリラゲームズの作品ホライゾンゼロドーンとのコラボがあります。書くとちょっとしたネタバレにもなるので、詳細はプレイで確かめてみましょう。
ストーリーは……神がかってました……!
大まかなストーリーとしては、アメリカ大陸の西側で捕捉されたアメリを伝説の配達人・サムが救いに行き、その道中で世界を繋ぐ鍵であるカイラル通信網を復旧していくというもの。
『繋がり』が主テーマですが、最後には親子の話であったことがわかります。
ネタバレなしの記事なので詳しくは言いませんが、BBの正体に関することです。
かなり演出も良く心に残る物語だったので、ストーリーだけ目当てで買っても損はない出来でした。
さすがは小島監督といったところでしょうかね。
メタルギアソリッドのシナリオを書いた人の物語が面白くないわけがないんですよね。
デス・ストランディングの悪い部分
デスストは完成度の高いゲームでしたが、今ひとつというところもありました。
といっても深刻な欠点はほぼなく、今後の改善点といったところでしょうか。
アップデートや次回作があるなら改善すべき悪いと思ったところは
- 序盤のムービーが長め(PVで観たもの多し)
- アメリカ大陸東側パートはチュートリアル
- 自分で立てた看板を消すのに一手間ある
- ひと目で看板の意味がわからないものもある
- プライベートルームのシャワー&トイレのモーションが慣れると長く感じる(スキップ可能)
- オドラデクセンサーモーションがスキップできない
- バグがある(私は国道が作れないバグ)
- 建造物や看板をセットで座礁させられない
ってところですかね。
個人的に序盤のムービーがめっちゃ長いと感じました。
だからさっさとゲームプレイしたいという人は苦痛を感じるかも。
メタルギアソリッド4でもそうでしたが、小島監督作品は基本ムービー長め&多めです。
もとより映画監督志望だったがために、それは致し方ないのかな。
まぁ私がムービーを長く感じたのは、序盤はPVでも観たような場面ばかりが映し出されたということもあるんでしょうけど。
そしてデスストのステージはアメリカ大陸の東側・中部・西側とあるわけですが、東側から出るまではチュートリアルと考えた方がいいほど東側パートでは基本動作ばかりが要求されます。
最初はサムの能力が低かったり歩行補助器具がなかったりするので、荷物を背負って歩くだけでも大変だったりするんですよね。
だからその段階で投げて「クソゲー」という評価を下してしまうのかもしれません。
そしてデスストではだいたいどこでも看板を立てることができるんですが、自分で立てたは取り除けない(?)というところが嫌でした(方法を知らないだけかも?)。間違って立てたとき取り除くときは、看板に近づくと出る項目の『編集』→『撤去』をしないといけないのでちょっと分かりづらかったです。
オンラインで打ち上がった他人の看板の場合、看板に近づくと直で削除項目が出るのでやり方が一緒だと思うとわからないかも。
私は自分の看板の撤去の仕方がわからなくて、初めて拠点に適当な看板を立てたとき後悔しました(笑)
ちなみに設置した看板は排泄禁止看板……。撤去できない使用だったらめっちゃかっこ悪い……。
カイラル通信が接続されるとオンラインの他プレイヤーの看板が打ち上がることがありますが、ひと目で看板に描かれている意味がわからないことがあります。
温泉とか排泄禁止とかならわかりますが、ニッコリマークとかちょっと何を意味しているのか分からなかったです(笑)
看板に近づくと看板の意味が文字として出ると良かったかな。
まぁ慣れればすぐ分かるけどさ。
ちなみにマップで見てみると意味がわかります。
それからプライベートルームではサムがシャワーを浴びたりトイレをしたりで排泄物武器(笑)を手に入れられるんですが、そのモーションがちょっとばかし長く感じます。
最初は真新しさがあるので苦には感じませんが、慣れるとただ待つ時間になりがちですね。
スキップはできるんですが、そのたびにスキップ項目を選ばなければならないのでちょっと面倒。
それからBTが出現したときにオドラデクが起動するモーションが始まるんですが、それで数秒時間を取られます。
しかもそのモーションはスキップできないのでたまにストレスになることも。
他のゲームと比較してバグが少ないというのもデスストの特徴ですが、私個人の環境では一部国道が作れないというバグが発生して困っています。
2019年12月のアップデートで改善されるかと期待しましたが、未だ国道は作れないままです。
その他にもちょっとしたバグなどあるそうなのでこれからのアップデートに期待です。
そして今後の改善策として『建造物や看板のセット座礁』が挙げられます。
何か建造物を作って側に『使って』の看板を建てたとしても、誰かの世界に座礁するのはどちらか一方だったりするので意図を伝えられなかったりするんです。
今後のアップデートか次回作ではセット座礁ができるようになってほしいです。
上記に書いたような悪い点は今後の改善点って感じなポジティブなものです。
クリアしてみて深刻に悪いと思ったところは国道バグくらいなんですよね。
さすがは『A Hideo Kojima Game』って感じです。
ユーザーによって神ゲーかクソゲーかはっきりと別れるゲーム
どんな作品であっても、ある程度他人の意見が自分の中に入ってしまうと純粋にプレイするのが難しく感じてしまうため、できるだけプレイ前レビューは避けたいものです(特にネガティブレビュー)。
しかしネットを使っているとどうしても目に入ってしまうときもあるものです。
私が今まで目にしたデスストの評価は良い評価の方が多いように感じました。
特にゲームを先行プレイした関係者たちの評価は高評価ばかりでしたね。
しかし本当の評価というものは解禁されてからのユーザー評価。
海外のユーザースコアではなんと高評価と低評価が半々という結果に。
予想できたことですが、ここまで真っ二つになるとは……。
デスストは『繋ぐためのゲーム』ですが、これ逆に分断されてないか?w
海外のユーザースコアは高評価と低評価が真っ二つという情報がありましたが、それはアンチが0点爆撃を大量に行ったからのようです。
疑わしいレビューを削除した本物のレビューが以下。
低評価は大いにしても圧倒的に高評価の方が多いようですね。よかった。
しかしそれほどまでに深刻なアンチユーザーもいるということがわかりました。
高評価の意見に多かったのが『映像の綺麗さ』『ストーリーの良さ』『ゲームシステムの革新さ』、低評価に多かったのはシンプルに『退屈を感じる』というものでした。
デスストというゲームはハマる人はハマるけど、ハマらない人はとことんハマらないんでしょうね。
小島監督のファンであっても、デスストに限ってはファン内でも意見が分かれているのかもしれません。
小島監督ファンは、デスストが小島監督作品だから『期待して期待以上だった人』と『期待して裏切られた人』とでは評価が雲泥の差となったことでしょう。
デスストを神ゲーだと思えるのは『あれもやろうこれもやろうと創意工夫してゲームをするタイプの人』『ゲーム内の景色を見るのが好きなタイプの人』『プレイする映画(アンチャーテッドなど)が好きなタイプの人』『小ネタ満載なゲームが好きなタイプの人』『どんなゲームでもステルスで進めるのが好きなタイプの人』とかですかね。
デスストをクソゲーだと思うのは『死にゲーのような敵を倒すゲームが好きなタイプの人』『オープンワールドゲームで常にファストトラベルできないと嫌なタイプの人』『長いムービーがあるのが嫌なタイプの人』かな。
あくまで個人的に思ったものなので異論はもちろん認めますが。
何にしても、デスストはゲームシステムとして新しすぎるものであるために、評価が付けづらいというところがあります。
私も面白いは面白いけど、なぜ面白いのかということは未だ漠然としています。
いや、もはやデスストをしていると『なぜゲームは面白いのか』、そもそも『面白いとは何か』という哲学じみたことを考え始めてしまいます……(笑)
とりあえず、個人的に神ゲーかクソゲーかの二択だったなら、完全に神ゲーだと感じました。
もちろん異論は認めますけどね。
配達人が『配達人のゲーム』を配達してくれた件
余談として小話を。
私はパッケージ版のデスストを予約購入しておきました。
パッケージ版は新品でも値引きされるところが多いのでお得ですが、ダウンロード版と違い日付が変わった瞬間に遊べないのが難点。
だから発売日になって届くまでの時間が楽しくもあり苦痛でもあったんですよね。
11月8日の0時になった瞬間は「遂に発売日だ!」と喜びはするものの、とりあえずは次の日のために寝るしかないんですよね……(笑)
そして11月8日の朝から私はデスストが届くのをただひたすらに待っていたわけです。
しかしいつまで経っても配達人はやってこない……。
午後3時くらいまでは気楽に待っていたのですが、夕方辺りからイライラし始めて独り言で愚痴を言い始めることとなりますw
そして待つこと数時間、午後6時頃になってようやく配達人(ヤマト運輸)が到着します。
それまでのイライラが吹き飛んで、心が晴れ渡ります。
こうして私は配達人のゲームを配達人から受け取るのでした……。
サムの配達を待つ人々はいつもこんな感じなんだろうか……。
最後の方は玄関辺りで「早くしろ早くしろ……」とぶつぶつ言っていたので、配達人に聞かれたかも……。愚痴言ってごめんねサム。
いつまでも届かないことにイライラはしましたが、配達人のゲームを配達人から受け取れたことは貴重な経験になったので、結果的には良かったと思います。
まとめ
デス・ストランディングのクリア後評価を書いてみました。
デスストの発表が2016年6月だったので、3年ちょっと待ちました。
他のAAA作品はもっと時間がかかるものなので、かなり早く開発が完了したこともあり小島監督の仕事の早さが見て取れますね。
パッケージ版でもダウンロード版でも等しくインストールする必要はあるため、数十分はお預けです(インストールサイズは55Gです)が、3年ちょっと待ったので数十分なんて短いものですよ(笑)
そんな個人的にはデスストは面白い作品だと思いましたが、つまらないと感じる人にはどこまでもつまらないんでしょうね。
デスストを楽しめる感性を持っていて本当に良かったと思いました。
以上、ユウスケがお送りしました。